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コロナウイルスの影響で大学は4月末まで春休み【授業開始が延期】

 

大学職員に転職したいひと『コロナウイルスの影響で大学の授業が遅れると聞きました。どんな影響がでてきますか?』

 

そんな疑問にお答えします。

 

本記事の内容

  • コロナウイルスの影響が大学の授業開始にまで出てきている
  • 早稲田大学が日本第1号として、授業開始を遅らせることを決定
  • 続々と、授業開始を遅らせる大学が出てくるのは確実

 

弊ブログは。普段は大学職員に転職するためのブログとして、細々を記事をアップしています。

 

弊ブログからは累計102名の方が、大学職員へと転職しました。

 

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そんな現役大学職員的な視点から、コロナウイルスの影響がかなり学内にも出てきているので、記事としてまとめてみました。

 

まとめ
コロナウイルスの影響で各大学が卒業式中止を検討中【最新状況】

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つい先日までは上記の記事がコロナウイルス関連としてよく読まれており、日本の大手私立大学ではほとんどで卒業式が中止となっています。

 

また、それに合わせて入学式も中止になりました。

 

今後は、4月以降に始まる大学の授業が遅れることになりそうです。これから、随時その情報をまとめていこうと思います。

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コロナウイルスで4月の授業開始を遅らせた大学一覧【まとめ】

 

2020年3月7日(土)18:00更新

 

コロナウイルスの影響で授業開始を遅らせた大学は、現時点では早稲田大学のみでした。

 

もちろん、卒業式や入学式が中止となったときのように、これから大手私立大学を中心にどんどん遅延させていくことが想像されます。

 

まとめ
コロナウイルスの影響で各大学が卒業式中止を検討中【最新状況】

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次週以降の各大学の対応に注目が集まります。

 

早稲田大学が4月20日以降の授業開始を決定【コロナの影響】

 

コロナウイルスの影響で卒業式・入学式が中止なるのは、現時点では日本のスタンダードです。

 

学生数の多い日本のほとんどの大学において、卒業式や入学式が中止となりました。

 

大学の『行事』としての感覚だと、卒業式と入学式があればあとは授業が始まるのかな?という感覚を一般的にはお持ちですが、実際はかなり細かいイベントが行われています。

 

そのあたり、弊ブログを書いているのが現役の大学職員(@univadm)ということから、コロナウイルスが大学に与える影響について考えてみることにします。

 

実は、入学式が中止になることについては、特に実務上の大きな影響はありません。

 

入学式の日は『式典の実施のみ』であり、定められた時間に集まって総長などが話して解散という単純な流れだからです。

 

ただ、本当に重要なのは入学式の翌日以降などから実施されるオリエンテーションであり、そこで学生証の交付などが行われます。

 

その他、授業の履修登録の方法(今は殆ど大学がシステムへの登録)、1回生クラスの発表、教職課程の説明会などなど、多くの情報提供を新入生に対してい行います。

 

つまり、このオリエンテーションが実施されないとなると、新入生が授業の登録の仕方すらわからないという状況になって露頭に迷うのです。

 

卒業式や入学式を中止した理由が『不特定多数の人が集まることによる感染リスク』ですが、オリエンテーションも地方各地、国外から集まってきた新入生が一堂に会する場であると考えると、たしかに感染リスクは高めな気がします。

 

そして、コロナウイルスの収束はGW以降にずれ込むというようなWHOの見解があったりすることから、早稲田大学では日本の大学で最も早く、授業事態の開始延長を決定しました。

 

2020年度春学期授業開始日は4月6日(月)の予定でしたが、新型コロナウイルス感染の影響拡大に伴い、4月20日(月)以降に繰り下げました。

※授業開始日につきましては、変更後の授業開始日の少なくとも2週間前までには、別途ご連絡いたします。

 

4月の1週目に入学式や新入生オリエンテーションを実施し、4月6日〜一斉に授業開始というのが通常スケジュールですが、コロナの影響でそれが瓦解した瞬間です。

 

私自身、大学に勤務する現役大学職員ですが、すでに海外の学生などからは授業開始時期に危険だから戻れない(日本はかなり危ないという印象を持たれている)という連絡も多く、4月1日からオリエンテーションを実施して授業を開始できるか怪しくなってきました。

 

そんな中で、早稲田大学がいち早くこのような方針を決定したことで、日本の大学はかなり追従しやすくなったのじゃないかと想像できます。

 

確実に、もっと開始を延期する大学が出てきますから、判明次第、弊ブログでも追記していきます。

 

大学の授業開始が4月からずれ込むのは東日本大震災以来

 

大学の授業開始が4月の初めに実施できない出来事は、東日本大震災以来となります。

 

当時は、国公立大で24校・東北・関東・甲信越地域の私立大約90校が、授業の開始時期を遅らせました。

 

甚大な被害を受けた東北地方はもちろんのこと、関東の私立大学でも2割程度が開始を遅らせたということです。(文部科学省の当時の集計はこちら)

 

  • 早稲田大学(5月6日から授業開始)
  • 慶應義塾大学(5月初旬から開始)
  • 東京大学(学部によっては遅らせて開始)

 

また、こうした事情に鑑み、2011年度の前期授業開始日は4月6日から5月6日に、前期授業終了日は8月2日から8月4日に、それぞれ変更いたします。新入生ガイダンスや科目登録の期間および方法等の詳細につきましては、所属の学部等事務所から、郵送等により改めてお知らせいたします。

■日程変更の概要
・ 学生証の交付            : 4月11日(月)以降
・ 新入生の1次科目登録          : 4月21日(木)以降
・ 前期授業日程              : 5月6日(金)~8月4日(木)
ただし、大学院法務研究科など、一部の学部・大学院では別の日程になる可能性があります。

 

当時の早稲田大学の連絡では、上記のように案内されていました。

 

東日本大震災の場合は、3月の大変な被害に加えて夏の電力需給の逼迫もあり、上智大学が終了を2週間程度早めるなどの措置も取られています。

 

大学は非常に多くの電力を使い、東京大学の1ヶ月の電力使用量は、ディズニーランドをも超えるようです。(一般家庭6万世帯分)

 

大学の授業は15回しないとダメと国が決めたが、東日本大震災の際は特例措置がとられた

 

東京大学の一ヶ月の電力使用量が1800万キロワット。ディズニーランドが1750万キロワットですから、大学は多くの電力を使います。

 

そのため、東日本大震災の際は夏に極力大学を稼働させないように、7月の早い時期に授業を終わらせる選択がとられました。

 

通常、大学の講義は単位を与えるためには15回の授業をしないといけないと定められています。

 

15回授業+7月に実施される定期試験1回という形式が多く、東日本大震災の際でもその取り扱いをどうするのか、大学関係者は不安視していました。

 

この基準を守らないと学生には単位を与えれないとなっていることから、東日本大震災の際は国から特別ルールが示されたのです。

 

東北地方太平洋沖地震の発生に伴う平成23年度学事日程等の取扱いについて(文部科学省)

 

平成23年度当初の授業期間については、東北地方太平洋沖地震の影響等に鑑み、1単位の学修時間が45時間である単位制度の趣旨を踏まえ、補講授業、インターネット等を活用した学修、課題研究等を活用し、大学設置基準(昭和31年文部省令第28号)第21条等で定める学修時間を確保するための方策を大学が講じていることを前提に、10週又は15週の期間について弾力的に取り扱って差し支えないこととすること。

 

要は、通常は15回授業をしないと単位与えちゃだめだけど、東日本大震災は特別なので弾力的に運用してねとなりました。

 

大学という組織は、自分たちでこのような重要な基準を曲解することができない為、どうしでも国の意向を待つ必要があります。

 

今回のコロナウイルスにおいても、5月以降の授業実施となった際、15回講義をどうするのかという議論は必至です。

 

ちょっと難しいけど学修時間確保に関する記事(大学職員志望者向け@大学時報)

 

授業開始が遅れることで考えられるメリット・デメリット【大学職員の仕事】

 

大学職員にとって、卒業式や入学式の中止よりも、授業開始が遅れるほうが影響が大きいです。 

 

弊ブログは大学職員への転職ブログとして累計で100名以上の転職者を大学に送り込んでいます。

 

普段、大学職員というとホワイトなイメージがありますし、実際そうなのですが、このようなイレギュラー対応が入ると忙しくなります。

 

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特に、卒業式や入学式は全員で一緒にやる仕事というよりも、担当の部署が勝手にやってくれる仕事のひとつです。(ある程度の規模の大学では)

 

なので、現場で働く事務職員にとっては、卒業式や入学式の準備よりも、新入生を迎え入れたり、在学生の授業に関する準備をしたり、さまざまな仕事が存在します。

 

先に、大学職員にとって授業開始が遅れるデメリット・メリットを考えてみました。

 

▶メリット

  • 3月末までにやらないといけない準備時間に余裕ができる

▶デメリット

  • 通常営業時の夏休みまで食い込むので、夏休みに特別に実施する予定だった講義の再調整が必要
  • そもそもの学年暦が瓦解するので再検討が必要
  • 日本に来たくないという留学生の対応も出てくる
  • 自分の夏休みが減るか日程が変わる可能性がある。

 

正直にいうと、『自分の夏休みが減るか日程が変わる可能性がある。』が一番影響デカいです。

 

本学の場合は、夏休みは3週間以上あるので、全部海外に行く予定を突っ込みました。

 

まとめ
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それが授業が食い込んでくると自分の休みを変えないのかなというのが心配です。。。(大学職員になった理由は夏休みの多さなので)

 

影響がある業務を考えてみると、

 

  • 新入生オリエンテーションをいつ実施する?(GWを休みにできない可能性がある)
  • 資格課程などで4月中に所管財団等への申請が必要な事務の取り扱いの再検討
  • 土曜日は授業を入れていないけど、そもそもそれも変えないといけない?
  • 教育実習や薬学実習、医学実習等における実習先との再調整
  • 体育会学生の場合は大会日程も変わってくるので、公欠の取り扱いの調整
  • 定期試験実施日程が変更となるので、その再設定(試験問題提出期間などすべてが変わる)

 

ざっと考えてもこれだけありますし、実際はもっと細かい業務がたくさんあります。

 

それらの影響を精査しながら、大学をどう動かしていくのが事務職員の仕事となります。

 

そもそも、ゴールデンウィーク以降もコロナウイルスの影響は消えないという説もありますから、4月一杯の休みですら流動的です。

 

そんなとき、実務面は大学職員が担う為、主体的に諸スケジュールを把握・調整し、大学教員と打合せしながら方向性を出していく仕事となります。

 

 

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暇な大学職員

ゆとり世代です。大手企業の社畜から大学職員への転職組。TOEICは300点前半。ごく普通の社畜リーマンやってました。現役大学職員の年収や働き方を晒しています。大学職員へ、民間企業からの転職組が増えますように。

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