そんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 病院勤務の大学職員って何をするの?
- 大学病院を持つ大学における、選考通過のコツ
弊ブログでは、2018年に16名、2019年は60名が大学職員に転職しました。
2020年は1月30日現在、3名が大学専任職員(総合職)へと合格を決めています。
なぜ、このブログから多くの大学職員が生まれているのでしょうか?
それは、『大学職員という仕事を理解すること』に特に注力しているからです。
大学職員という仕事は非常に特殊であり、民間企業とは全く違う仕事の進め方をします。
なので、民間企業で営業No.1でしたというようなPRは響かず、きちんと大学職員という珍しい仕事を理解して受けに来る人が合格するのです。
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そこで、今回は医大や医学部を持つ大学において、大学職員がどんな仕事をしているのかの概要をご説明します。
大学職員の求人は6月と12月が最多です。いまから準備していきましょう。
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病院に勤務する大学職員の仕事を紹介します【内定のコツ】
医療現場で働く方々は全員が医者・看護師・技術者だけではありません。
特に、大学病院を持つ大学に勤務する事務職員であれば、附属病院で働く可能性も大ににあります。
弊ブログからの合格実績もある順天堂大学であれば、選考の途中で『病院勤務になるかもしれないけどいいの?』としつこいぐらいに聞かれたりします。
ごく一般的な大学職員を想像して受けていると、その質問で具体的なやりとりができず、『がんばります!』というような抽象的な会話に終始していますので注意が必要です。
大学職員であるメリットを享受しながら、大学病院である附属病院のお作法も学んでいくという姿勢が大切になってくるのです。
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【楽すぎ?】大学職員というホワイト企業ランキング常連の実態
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大学病院勤務の場合、一般的な大学職員のイメージだけでは合格することができません。
病院勤務であることの特徴をきちんと捉え、具体的に自分の能力ではどんな仕事ができそうなのかということを語る必要があります。
順天堂大学やその他医学部を持つ大学の事務職員に弊ブログからは合格しているのですが、かなりその病院勤務という特殊性については、無料の相談用LINE@でも質問を受けました。
今日は、そのなかでも実際の事務職員の仕事や大切にすべきマインドセットについて、お話します。
このブログから407人が大学職員に内定しました
2024年4月までに
大学職員を目指せるエージェントのまとめ
弊ブログからは、2018〜2024年で407名が大学職員へと転職しました。
大学職員の転職は情報戦です。自分の知らないうちに求人が出ていることを避けないといけません。
弊ブログでの実績のある、合格者がみんな使っていたエージェントは2つだけですので、シンプルです。
早めの登録と活用がポイントになります。
大学職員に転職できるエージェント
リクルートと並ぶ実績のあるエージェント
大学病院勤務=医療事務?大学職員というイメージが沸かないことに危機感を持つべし
「何のお仕事をされていますか?」
「病院で事務をしています」
「医療事務をされているんですね」
実際に、この様なやり取りを良く耳にしますし、病院勤務の大学職員であればこの会話は何十回もしているかもしれません。
大学病院勤務の事務職員の場合、医療事務資格が必須ではありません。
ただ、移動先の一つとして、大学病院という巨大組織が運営されていくように尽力する仕事であると言えます。
昨今では、資格ランキング上位に必ず医療事務の資格があります。
医療事務は短期間で資格が取得ができ、受講料も比較的かからずに取得できるので人気の資格です。
診療所や入院施設がない病院では、事務職員はほぼ全員が医療事務の資格を持っていると思いますが、総合病院、入院、救急の施設を設けている病院では、全ての事務を医療事務がしているかというとそうではありません。
各科の外来受付、病棟のナースステーション、救急の受付、医局秘書(直接患者さんの治療や検査をしないため事務とさせて頂きます)検査に伴う受付、予約業務、外来患者さんへの対応など一言病院では、事務と言っても様々になり、それぞれの職務分掌で求められる能力が異なるのです。
面接において、大学職員であることの意義のみならず、『地域医療』や『患者』と接する仕事であるとの認識はとても重要です。
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大学病院の事務職は、『患者』とも接する仕事であるとの理解が重要
通常の大学職員の場合、相手にするのは元気が有り余っている大学生です。
ただ、これが病院勤務の大学職員だとガラッと変わります。
例えば、あなたがインフルエンザにかかってしまい病院へ行ったとしましょう。
病院で初めに会うのはドクターや看護師ではなくただの事務職員がまず対応します。
受付をすませて、指定した科へ行くと、受付担当の事務職員に、「熱はどれくらいありますか?、どんな症状ですか?」と聞かれますよね。
ここで病状の確認をしている事務職員は特別な資格が必要だとはされていません。そのため、医事課などの勤務になると現場に出ていくことになります。
患者さんの状態を初めて確認し看護師に伝える。
緊急を要するのか、待合室で待つことが可能なのか簡単な問診に答えられる状態なのか特別な資格が無い人が判断する事はとても大変な事です。
患者さんの不安を取り除きながら、どんな状態なのかを観察し的確に看護師や先生に伝える事はとても重要な仕事であると言えます。
つまりは、大学事務職員でありながら、病院勤務の場合は来院する患者対応も大切な仕事であると認識したうえで、志望動機を組み立てていくのが大切なのです。
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小さな事象でもきちんと看護師や医師に引き継ぐ事によって、医師や看護師がだいたいの検査内容なんの病気なのかを頭の中でリストアップできます。
そのため、医療従事者が治療に専念できるような環境整備と『場』のサポートが事務職員の大切な仕事であると言えます。
医大の大学職員を目指すのであれば、『やりがい』のダイレクトさをPRする
通常、一般的な大学職員の志望動機や自己PRでは、大学への貢献というような『やりがい』だけでは、なかなか通過できません。
弊ブログでは2年で76名が大学職員へと合格していますが、必ず具体的な仕事を念頭においた志望動機の組み立て方をアドバイスしていました。
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ただ、医系大学の事務職員の場合、『病院勤務に耐えられそうか』という特別な観点からも評価される為、『患者とのやりとり』を意識したPRもテクニックとして必要です。
- 事務職員の方が非常に丁寧で、すぐに診てもらう事が出来て安心しました。
- こちらの話しをしっかりと聞いてくれて、会計や書類の説明も分かり易かったです。
- 医者や看護師さんが忙しそうで声をかけずらかったのですが、事務職員の方が気が付いて対処してくれて助かりました。
このような、『ダイレクト感』は一般的な事務職員には無いものであり、最前線で働いている事務職員ならではのエピソードです。
つまり、何気ない小さな事ですが患者さんへの気配りがとても重要であり、そこからいただける反応は自らのやりがいにつながるというようなPRも必要だと言えます。
弱っている方にとって何気ない思いやりの言葉が、とても安心できものだからです。
例えば、外来に来た方がなかなか自分の番が来ず、「だいぶ待ってるんですけど、あとどのくらいですか?」と声をかけられたとします。
ただ、自分の所属部課が総務課などであり、診察の順番の把握までは把握していなかった場合であっても、患者さんは顔色がとても悪く意識も朦朧としかけていたのであれば、きちんと近くにいる医療従事者へつなぐことも、事務職員の重要な仕事であると言えるのです。
病院の事務は、主に医師や看護師のサポート書類の管理や作成で縁の下の力持ち的存在です。
事務職員がいなければ医師も看護師も患者さんと接する機会が減り、患者さんと向き合う事が出来ません。
一般的な大学事務とは異なる部分もありますが、治療する側される側、双方にとってなくてはならない存在であると言えます。
このように、自らの仕事がダイレクトに患者さんの感謝という形で帰ってくるのが、大学病院勤務の事務職員のやりがいなのです。
また、年収については以下の記事をご参考にしてください。選考のモチベーションがアップします。
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