大学職員へ転職したい。そんなあなたへ向けて、民間企業から中途採用で大学職員になった中の人より、大学職員への転職の際のコツを伝授させて頂きます。
民間企業から大学職員への転職する際、通常の中途採用面接(民間企業→民間企業)と同じ対策では対応できない部分がいくつかあります。
ただ、大学職員の中途採用試験の受験にあたっての情報は、ネット上ではそれほど多くありません。
なので、本ブログでは、社畜系民間企業から大学職員になった中の人が、誰でも大学職員に転職できるコツを書かせて頂こうと思います。
今日の記事で覚えておいて頂きたいキーワードは、
1.大学の中には二つの会社がある
2.大学職員への転職の「非公開」求人化の流れ
です。民間企業を退職し、現在は大学職員として教務や法人業務に携わった私より、みなさんが大学に転職する為の対策をお伝えしたいと思います。
大学職員へ転職する際、イチバン理解して欲しいこと。-現役大学職員の視点から-
大学職員への中途採用は簡単ではありません。
タイトルで、『誰でも大学職員に転職できる』と書きながら、いきなり難しいとか言ってすいません。
しかしながら、事実として簡単では無いということを先にお伝えさせて頂きます。
ただし、それは『何も情報を持たず、大学内で好まれる言い回しを知らないまま受験したら』難しいということなんです。
私が社畜系企業から転職活動をしていた時、内定を貰った倍率は100倍でした。
ただ、集団面接で他の受験生と一緒だったとき、他の方のお話を聞いて思ったのは、『ちゃんと対策をすれば、実質倍率は全然高くないな』というところです。
では、なんでそう思ったのでしょうか。
学歴もMARCH、TOEICは受けたことがない(内定後に受けさせられたら、300点を何とか超える程度)という大学職員の受験者層のなかでは低スペックな私でも大学職員になれた秘訣をお伝え致します。
このブログから407人が大学職員に内定しました
2024年4月までに
大学職員を目指せるエージェントのまとめ
弊ブログからは、2018〜2024年で407名が大学職員へと転職しました。
大学職員の転職は情報戦です。自分の知らないうちに求人が出ていることを避けないといけません。
弊ブログでの実績のある、合格者がみんな使っていたエージェントは2つだけですので、シンプルです。
早めの登録と活用がポイントになります。
大学職員に転職できるエージェント
リクルートと並ぶ実績のあるエージェント
【結論】大学職員という『立ち位置』を理解すること。
私は、大学職員になろうとした際、『情報収集』に最も力を入れました。
その『情報収集』というのは2点あり、①大学の中の人へのリサーチ、②転職エージェントからの情報収集です。
②については転職するにあたって非常に有益だったのですが、いま思い返すと、大学の人事部の意を受けて様々な大学職員への転職希望者を社内で面接しているから、当然です。
これについては、このブログの一番最後に書いてみようと思います。
本章では、『①大学の中の人へのリサーチ』なんですが、最初はなかなかルートが無くて苦労しました。
しかし、様々なルートから現役大学職員を掴んだとき、みんな共通して言ったことがあるんですね。
それは、
大学には、『教員』と『職員』という人種が住んでいて、その関係性は政治家と官僚に似ている。
ということです。これ、最初はよく分かりませんでした。しかし、大学職員として仕事をしだすと、痛いぐらいに分かります。
まず、大前提として、
大学職員に(特に教育に関する)最終決定権は一切無い
ということは理解頂きたいです。職員がバリバリ先頭に立って物事を決めていくなんて、教授会自治が確立されている大手大学では特に有り得ません。
例えば、
===
大学職員A課長は自分が所属する大規模な学部(イメージ:経済学部等)のカリキュラムを改革する委員会に入った際、『卒業論文』を必修化したほうがいいと思いました。
その理由は、A課長の学生時代の経験として、『卒業論文』を書いたほうが自分の成長に繋がったという実感があるからです。
しかし、教員組織であるB委員会は、教員の持ちコマの過大化や教員負担を理由に渋ります。
ただ、B委員会のなかでもC先生は、卒論の必修化の有用性を認め、一応、B委員会としての結論は、卒論必修化/選択制の両論併記で、教授会へ上程することになりました・・・
結果は、教授会(課長も出席)では教員負担を嫌う派が優勢を占め、卒論は必修化されませんでしたとさ。おわり。
===
みたいなシチュエーションがあったとします。(まあ、実際のところは、卒論が必修化されていく流れがあるので、ここまで極端ではありませんが。)
この時の立ち位置を表にしてみると。
A課長(職員) | 教員組織 | |
---|---|---|
B委員会 | 職員が出席し、委員として任命されていれば意見も言うことが決定権は無い。オブザーバー参加ならただ座っておき、システムや制度面で意見を求められたら発言する。 | 教育関連の委員会の委員長は教員であり、職員はオブザーバー的役割であるとの認識。 |
教授会 | (多くは)課長クラスのみ出席。あくまでも資料配布や議事録作成を担う。教授会の構成員でないので、自発的に発言することは意思決定ライン上、有りえません。 | 学部教育の最終責任を負うのは教授会なので、最終的な意思決定機関。委員会での議論は尊重するが、長老や意見を通しやすい人、人事の面で力のある教員の意見が反映されやすい。 |
という感じになります。つまり、課長(実際は実務担当者が委員会に入ることが多いですが)であっても、教授会での発言権は一切無いということなんです。
どう言うことかというと、
大学職員はあくまでも、「事務」職員であるので、発言権は無いというロジックになんですね。
なので、
・大学職員になって教育をバリバリ変えたい。
・民間企業での営業の経験を活かし、大学を改革したい。
という志望動機は、全くの的外れであるということが分かります。
正しい考え方は、
・大学の(事務)職員として、教員を補佐し、必要なデータ提供や周辺事務を担う
といったような、ソレっぽい志望動機に変えないと、大学暦が長い、大学職員の面接官(職員採用では職員で面接官をやります)には違和感しかないという事ですね。
※この辺の情報は転職エージェントさんより教えて頂きました。
営業バリバリやってました!大学でもバリバリ引っ張っていきます!
みたいな人はあまり採用されていません。
なので、そんなバリバリやってた人でも、上のような関係性を理解し、バリバリエピソードを隠しながら志望動機を練っていく必要があるということです。
次の記事あたりで、実際のサポート風志望動機でも書いてみようと思います。
ただ、バリバリ営業系の人にマッチする志望動機のテンプレートは、下記記事に書いてもいますのでどうぞ
www.daigaku-syokuin.com
大学職員の中途採用は「非公開」化の真実。乗り遅れないで下さい。
ちなみに、大学職員に私がどうやってなったかというと、最初にお伝えしたとおり、ひたすら『非公開求人』を探しました。
また、先に大学職員への転職を成功させた友人などからの情報を基に、転職エージェントの面談サービスにも登録しています。
非公開求人は、当然、公開されていないので、チャンスを逃すと気付いたら知らぬ間に大学職員の転職枠を他人に取られちゃうんですよね。
早めに登録して情報をキャッチするのが大切です。
公開求人で2,000件超えるエントリーがあったことがトラウマで、最近は転職エージェントの『非公開求人』を活用させて頂いております。
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