現役で大学職員をやってます。暇な大学職員(@univadm)と言います。
いつもは転職記事を書いているのですが、今日はAO入試の対策に特化した記事を書こうかなと思います。
今回の記事をおすすめできる方
AO入試で大学に合格したい高校生
大学の特色や志望動機を知りたい転職希望のひと
AO入試はいまや半数以上の国公立・私立大学が導入しており、早稲田大学や慶應義塾大学でも40%以上がAO入試やその他推薦入試で入学しています。つまり、一般入試ではとても入れないような難関大学でも、AO入試を活用すれば大逆転で有名大学に入学できる可能性があるのです。
実際、朝日新聞系の週刊朝日でも、AO入試で”大逆転”を目指す特集が組まれていました。
このブログは、現役で大学の職員として働いている「暇な大学職員(@univadm)」が、大学の中のひとの視点から、AO入試のエントリーシート対策を書いてみることにしました。大学ではどんな点を重要視して評価されるのか、ポイントを把握してから対策を進めることをおすすめします。
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AO入試の書類選考を通過するために大切にすること
AO入試の書類作成で大切なことは、”切り分け”です。
・・・”切り分け”ってなに?って全然わからないひとでも大丈夫!実際の大学のエントリーシートをもとに、合格するAO入試のエントリーシートを作っていきたいと思います。
今回参考としたのは、甲南大学のAO入試のエントリーシート。非常にオーソドックスな質問で、他大学のAO入試の出願書類にも応用の効く、AO入試のお手本のようなエントリーシートです。
では、質問事項はどのような項目でしょうか。
🔳出願書類での質問事項
- あなたが経営学部を志望する理由を記入してください。
- これまでの勉学ならびに生活を踏まえて、自己アピールしてください。
- 卒業後に就きたい職業あるいはやってみたいことなどについて400字程度で記入してください。
- ”3.”を実現するために、4年間で学びたいことを300字程度で記入してください。
志望理由
自己PR
将来の進路・キャリア
キャリア実現の手法
というオーソドックスな内容ですが、意外とこれが難しい。
特に、慣れないうちは志望理由の中に、自己PRが混入したり、自己PRなのに学部の志望理由が入っていたり、最初にお伝えした”切り分け”ができていないエントリーシートが非常に多いです。
なので、まずエントリーシートで意識する最初のこと。
エントリーシートで意識すべきことNo.1
志望理由⇔自己PRの混在に気をつけ、切り分けてエントリーシートを完成させること。
また、大学案内や学部のパンフレットはAO入試の志望動機を書くことに必須です。
本命大学やその競合大学、関連する学部を持つ大学の資料をあらかじめ準備しておきましょう。
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AO入試のエントリーシートは「大学用語」で書くと合格します
大学のエントリーシートを選考するひとはどんな人だと思いますか?
選考するのは、学部の准教授や教授の先生です。
つまり、誰よりもその学部のことや、学部で勉強することを知り尽くした人物。
そんな人に対して、以下の4点を説明しないと合格できないのです。
志望理由
自己PR
将来の進路・キャリア
キャリア実現の手法
じゃあ、合格するための対策はどうしたらいいでしょうか?
もっとも重要なのは、”大学の用語”でエントリーシートを書くこと。
人間、普段聞き慣れていない用語を聞くと、「ん?」と違和感を覚えます。選考委員の先生に、そんな違和感を与えないよう、ちょっと難しいですが大学の用語を使ってエントリーシートを書くことがオススメです。
だから、書くための事前準備として、志望大学や比較対象の大学のパンフレットは重要なのです。(無料)
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AO入試の志望動機は、●●●を見れば完成するよ
AO入試の志望動機を書く答えは、大学のパンフレットと大学のWEBサイトに載っています。
パンフレットの読み込みが必須なのは言うまでもなく、大学のWEBサイトでは、普通の高校生が読まないページにこそ、答えが隠されているのです。
その魔法のページは、”●●志望大学名●● 事業計画”で検索すると出てきます。
たとえば、甲南大学を例に出すとこんな感じ。
この報告書のなかでに、AO入試の答えが詰まってます。
例えば、学部のWEBサイトには載ってないけど、事業計画には掲載されている事業だとこんな感じ。
KONAN プレミア・プロジェクト
全学および各学部の特色ある方針・計画を実践・可視化するとともに、これらを組織横断的に
融合し、本学の新たな魅力を創出するための以下 9 つのテーマのもと、様々なプロジェクトを
展開する。
(1) KONAN つながるプロジェクト
(2) KONAN スーパー人材育成プロジェクト
(3) KONAN グローバル・バリアフリープロジェクト
(4) KONAN スポーツ元気プロジェクト
(5) KONAN スチューデント・サポートプロジェクト
(6) KONAN スマート・ラーニングプロジェクト
(7) KONAN“なりたい自分”キャリアデザイン支援プロジェクト
(8) KONAN Research&Education プロジェクト
(9) KONAN 大学教育基盤整備プロジェクト
アクティブ・ラーニング(能動的学習)の推進〔教学新機軸(2)〕
教育の質的向上をはかるため、KONAN INFINITY COMMONS(iCommons)の活用による
アクティブ・ラーニングを推進。ラーニング・コモンズの更なる充実・整備。グループワー
クにおけるファシリテーションやライティング・サポートの充実、学習支援に関わる学生ア
シスタントの育成等の支援体制整備によりアクティブ・ラーニングを特色化。
どれも、「大学用語」を使った、甲南大学が今後大切にしていきたいポイントです。
つまり、自分が興味のある分野について勉強したい!という熱意だけでなく、”貴学の事業計画書で計画されていた、KONANプレミア・プロジェクトのなかでも「KONANつながるプロジェクト」において、スポーツマーケティングを学びながら、地域の小学生への運動プログラムの提供やその効果検証手法について、●●学部で学び、そのために、▲▲教授の統計学を勉強していきたい”と書くだけで一気にエントリーシートが具体的になります。
つまり、志望動機や自己PRを書くときには、大学の内部文書をもとに、いまその大学では何が熱いのかということを理解しながら完成させていくのが大切なのです。
その際、事業計画書の確認と受験大学や競合する大学のパンフレットをもとにした研究が合格へのポイントとなります。
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AO入試の書類選考における評価ポイントは●●!
AO入試のエントリーシートは、受験生の得点差が非常に出にくい書類です。
つまり、成績があまり良くなくても、エントリーシートで加点されてば、合格に近づくことができるのです。
得点差が付きにくい理由は、①基本的に高校の先生の添削が入っている、②情報源がネットに偏る為、似たような内容になるといったところ。
つまり、あなたがAO入試で大学に合格したいのであれば、①+②だけでないところを見せつければいいのです。
事業計画書の活用(大学ホームページ)
受験大学だけでなく、関連大学も含めたパンフレットでの研究(無料の資料)
これを意識するだけで、一気に合格できるエントリーシートとすることができます。
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また、どうしても合格したいときの裏技はコレ。
某大手食品企業にいるOBの方がい、「うちを受けるなら学生時代に工場でラインを見学しといてな。自分たちの製品をどのような人がどのように作っているか理解せず、思いやれない人間はいらない」って感じのことを言ってたねぇ https://t.co/JMqR5lmhwu
— ゆでたまご (@lazy_udon) 2018年9月4日
AO入試では熱意を大切にしているので、実際にキャパス見学に行ってみてください。その時、勇気を出して学部の先生や大学生に話しかけ、「学部の魅力や勉強できる内容」について聞いてみてください。
そこで得た情報は、エントリーシートのなかで、”実際に貴学を訪問し、在学生に学部のカリキュラムについて聞いたところ、●●●●という点が魅力的だとお伺いし、私自身も、●●事業計画書に書いてある内容●●をベースに勉強していきたい”と書くだけで、大きく印象を良くすることが可能です。
結局のところ、エントリーシートで大きな差が付かないので、この記事で紹介したことを意識するだけで、一気に合格へ近づくことが可能です。
事業計画書の活用
受験大学だけでなく、関連大学も含めたパンフレットでの研究
大学の資料を活用しながら、あなたらしいAO入試の志望理由書を完成させてください!
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お読みいただき、ありがとうございました。